2015年の出来事（宮城県）

2015年は、宮城県にとって、復興に向けた歩みが着実に進むとともに、新たな課題も浮き彫りになった年であった。

東日本大震災からの復興

2015年3月11日には、東日本大震災から4周年を迎え、県内各地で追悼式典などが行われた。被災地の復興は着実に進んでおり、住宅の再建やインフラ整備が進んだ一方で、依然として課題は残っている。特に、沿岸部の産業復興や雇用創出、精神的なケアなど、長期的な視点に立った取り組みが必要とされている。

仙台市で「第27回全国都市緑化フェア」開催

2015年5月には、仙台市で「第27回全国都市緑化フェア」が開催された。テーマは「緑と水のハーモニー ～未来へつなぐ、豊かな自然と文化～」であり、約100万人が来場した。フェアでは、緑化や都市環境に関する展示やイベントが行われ、市民の環境意識向上に貢献した。また、フェア開催を機に、仙台市では緑化事業が推進され、街全体の緑化が進んでいる。

「みやぎ復興マラソン」開催

2015年10月には、東日本大震災からの復興を願い、「みやぎ復興マラソン」が開催された。約1万5千人が参加し、沿道には多くの市民が駆けつけた。マラソン大会は、被災地への支援を呼びかけるとともに、復興に向けた機運を高める効果があった。

台風19号による被害

2015年9月には、台風19号が宮城県に上陸し、県内各地に大きな被害をもたらした。特に、沿岸部では高潮による浸水被害が深刻で、多くの家屋が浸水した。また、内陸部では、土砂災害が発生し、家屋が倒壊するなどの被害が出た。台風19号は、東日本大震災からの復興途上にある宮城県にとって、大きな試練となった。

新たな観光スポットの誕生

2015年、宮城県では新たな観光スポットが誕生した。仙台市には、世界初の「ポケモンセンターメガトウキョー」が開業し、多くの観光客を集めた。また、石巻市には、東日本大震災の津波で被災した旧石巻市立大川小学校の跡地に「石巻市大川小学校震災遺構」が整備され、震災の記憶を語り継ぐ場所となった。

今後の課題

2015年は、東日本大震災からの復興が進むとともに、新たな課題も浮き彫りになった年であった。今後の課題としては、被災地の産業復興、雇用創出、人口減少対策、防災対策など、多くの課題が残っている。宮城県は、これらの課題解決に向けて、さまざまな取り組みを進めていく必要がある。